レポート:インターンN,K/スタッフL
カツオの水揚げで注目されている千葉県は勝浦市へ、水産流通の見学に伺いました。
勝浦港は豊かな漁場と東京にともに近く、一次産業と三次産業を繋ぐ重要な結節点となっています。
今回は漁船ではなく廻船問屋さんにご案内をしてもらい、また、意見交換を行ないました。高知や宮崎など遠方にある船主に代わって漁船を受け入れ、水揚げをサポートするのが廻船問屋です。
勝浦は廻船問屋による漁船誘致、首都圏に近いその立地、テレビによる紹介もあり、有数の生産性を誇ります。
一方で、「人・船・施設」の不足や高齢化といった課題にも直面しています。漁協や流通の構造問題にも取り組んでいかなくてはなりません。
日本の未来を担う水産業をより良いものにしていきたいと願う勝浦の皆さんと想いを一つにする事が出来ました。
※記録員として同行したさかい学事務所インターン生の感想も一部ご紹介します!
[インターンN]
1つ目は、「人手不足」です。
漁港を歩いていると従事者の年齢層は高いと感じました。社会全体が高齢化していく中で、勝浦においても喫緊の課題であることは明白です。
2つ目は「施設・設備・船の不足」です。
勝浦ではチャンスを何度も逃しているそうです。また船においては、主に鰹の一本釣りで使用される中型船が以前は100隻以上あったのが、今は34隻しかありません。(※新造しようにも造船費が非常に高騰しています。)
3つ目は、「賑わい不足」です。
「人の暖かさ、自然の豊かさ、そして何より海の恵みがこんなにもいいのにもったいない!」とすら感じました。
ご担当の方も仰っていましたが、漁業と観光の融合が街全体を創り出し、結果として1.2つ目の課題がクリアになるのではないでしょうか。これは簡単な事ではありませんが、まず私たち若い世代が出来る事としてこの現状を知る事だと思います。
[インターンK]
漁港にて仕分けと入札を見学し、現場の方々の声に触れることができました。
ニュースで見たときは例年よりカツオが多く釣れてるということは知っていて良いことばかりかと思っていましたが、そればかりでもないようで、消費者の食への関心を拡げるべきと改めて思いました。
傷物でも捨てずに有効活用するなどSDGsにも貢献することがあると感じました。また意見交換では、「市場の機能」や「国が推進しても現場が動くとは限らない」等のリアルな声も聞けました。