先日、理化学研究所の光量子工学研究センター・仁科加速器科学研究センターを訪問し、ご当地選出の 穂坂泰(ほさかやすし)衆議院議員とともに、中性子ビームや重イオン加速器に関する説明を受け、研究所を見学しました。
橋梁のアスファルト舗装下にあるコンクリートの劣化を非破壊で検査する技術の説明では、中性子ビームによる橋梁内部の塩分濃度測定により、インフラの予防保全を実現するという中性子利用の可能性についてご紹介いただきました。
また、超伝導磁石を用いた世界最強の加速器である「超伝導リングサイクロトロン(SRC)」を見学し、櫻井博儀センター長、奥野広樹副部長らと意見交換をしました。仁科加速器科学研究センターは、アジアで初めて発⾒された元素、113番元素ニホニウムの合成など元素変換に関連した科学と技術開発を推進している施設です。
今回の視察で、最新の加速器技術と中性子がもたらすインフラ整備の可能性に触れることができました。
一方で、技術開発に終わりはなく、次から次へと研究すべき課題が登場する深遠さも感じました。絶えざる科学の進歩と我が国の競争力の強化のために、科学者の研究開発をサポートするとともに、予算の確保や法整備によって適切に支援していく必要があると考えています。(インターンG,I,スタッフL)