【震災から11年が過ぎて ①気仙沼市大谷海岸】
東日本大震災から11年が過ぎ、当時から復興活動に取り組んできた方々に今一度お話を伺い、現在の活動に至るまでとこれからのことについて教えていただきました。
宮城県気仙沼市では大谷海岸に伺い、地域のシンボルであった砂浜を再生するべく、住民参加の取り組みを行なった三浦友幸様(現・気仙沼市議会議員)からお話を伺いました。
砂浜を消滅させる防潮堤計画に対して、賛成派や反対派などと対立した立場を与えられると、一人ひとりがそれをますます内面化してしまうところ、「住民参加の防潮堤整備を求める」という様な活動目的に転換し、合意形成を成功に導いた(対立を昇華させた)エピソードに大変感銘を受けました。
また、震災時の子どもの遊び場づくりから始まり、そこで繋がった子どもたちと接する中で、貧困の問題が浮き彫りになってきたという団体の方にもお話を伺いました。
震災の復興をテーマにした訪問でしたが、10年以上が過ぎて続く活動は復興に限らず、むしろ、震災をきっかけに見えてきた「それまでもそこにあったであろう課題」が根深く残り続けていることにも支援が欠かせないと思います。