• ホーム
  • » 今月の主張 » 「世界の中の日本」の「人間力外交」~ 官房副長官から見た菅総理の外交 ~

「世界の中の日本」の「人間力外交」~ 官房副長官から見た菅総理の外交 ~

2020年11月01日

10月18日~21日の日程で、菅総理は就任後初めての外国訪問を行いました。
ベトナム、インドネシアの2国で、コロナパンデミック後の日本の首脳として初の外遊でもあり、注目もされました。そこに私も内閣官房副長官として同行しました。

■ 菅政権への期待
菅総理はベトナムでもインドネシアにおいても大変歓待されました。
50日以上市中感染が報告されていないベトナムでは、大規模な歓迎セレモニーを開いていただいただけでなく、移動日の朝にまでフック大統領ご夫妻がホテルまで見送りにいらっしゃいました。
また、日本よりもかなりコロナ感染症の状況の悪いインドネシアでは、多くの人を集めた歓迎セレモニーは無理でしたが、感染症対策を十分に施した懇親会が催され、両国ともに、会談のみならずそれ以外の場でも日本への期待の大きさをひしひしと感じました。会談の内容は外交に関する事項ですので、詳細の報告はここでは控えます。

■ 共有されたフレーズ
日本は「自由で開かれたインド太平洋」という言葉で、アセアン、東南アジアの国々をはじめ、海外に日本の立場を主張しています。法の支配を尊重し、自由貿易の普及・定着、航行の自由、平和と安定を確保するなど、基本的な考え方を同じくする国々とインド太平洋の秩序を保っていこうということです。
今回の外遊だけでなく、例えばG7加盟国の国々との電話会談でも日本の立場として強調していました。先日、日本で開催された日米豪印の4 か国による外相会談も当然この考え方の延長にあります。それは力による現状変更は認めないということも意味します。
そしてこの「自由で開かれたインド太平洋」というフレーズで多くの首脳に意味が伝わるということを、内閣官房副⾧官として様々なことを体験させていただいているなかで強く感じています。
つまり日本が提唱している考え方が共有されつつあるということであり、国際社会における日本の存在感が本当に大きくなっているということの証左でもあります。
これは安倍前総理の大きな功績であると感ぜずにはいられません。7年8カ月もの間、地道に努力して積み上げてきた外交の一つの成果を、今回も肌身に感じてきました。

■ 外交も「人間力」が勝負
私は外交も、基本は人と人との信頼関係の上に成り立つとずっと思ってきましたが、やはりその要素というものは大変大きいということを改めて確認してきた気がします。
「菅総理は今まで外交は経験がないので不安だ」というコメントをする方々がいましたが、今回すごく頼りになるリーダーだと思いました。
舞台や場面がどうであっても、突き詰めれば人と人との間ではその人の力、すなわち「人間力」の勝負になります。その点、自身で日本の政界で勝負してきた菅総理には、今までに培ってきた経験があります。
相手が外国の人であろうとも、人間は人間。決して⾧い時間をともに過ごしたわけではないですが、両首脳は菅総理を人間としても評価してくれたものと私は思っています。

■ “日本”を世界に売り込む地道な活動
インドネシアでは大統領との会談の翌日に、日本から現地へ進出している企業の方々との意見交換会がありました。その中で、インドネシアの国の制度によって日本企業が苦労しているという話を聞きました。
菅総理は「昨日その話を知っていれば、大統領に直接伝えて、改善を求めることができたのに・・・」という態度を示しました。私も同感ですし、海外においては大使を先頭に在外公館で働いている方々の力が日本企業や国の存在感、行動、活動に大きく影響を与えるということを実感しました。
これまでも、新たに就任される大使が挨拶にいらした際には、「日本企業を支えてください」とお願いしてきましたが、先日はインフラ輸出を担当している企業の方々に「在外公館に求める役割」のガイドラインのようなものの作成をお願いしました。
在外公館に支援する気持ちがあっても、何をどうしたらいいのか、何を求められているのかわからずに見過ごしてしまっていることがあるかもしれないと気づいたからです。
やはり体験していないものを想像力だけで補ってもらうのは難しいものです。官民一体となり、総力を挙げて“日本”を売り込むためには、こうした積み重ねが必要だと思います。

■ 日本の叡知を集めた外交
今年はAPECの会議もリモートになりました。オンラインでの会議は便利なのですが、菅総理の強みをより発揮するには、やはり対面が必要だなぁと個人的には思っています。
現地に行くこと、直接会うことの効用をコロナ禍で改めて認識させられます。
今回もインドネシアでの夕食会では、乾杯を最後にするという経験を初めてしました。日本の「三本締め」のようなもので、乾杯をしてお開きになります。こうした文化・作法の違いも実際に現地に行ったからこそ体験できたことです。
とはいえ、現状では難しいことでもありますから、オンラインをはじめ、技術などすべてを活用し、日本の国益を守り増大させていかねばならないと思っています 。

菅総理大臣のベトナム訪問(官邸HP)

菅総理大臣のインドネシア訪問(官邸HP)

菅総理大臣のベトナム及びインドネシア訪問(外務省HP)

駅頭活動で配布している時報紙令和2年11月号(PDF)はこちらから。

あなたのご意見をお聞かせください→info@sakaimanabu.com
(全角文字で表記されていますので、半角に直してアドレス入力をお願いします)

あなたの声が政治を変える。
意見集約型政治を目指します。