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「縦割り打破」から始まる新政権 ~ 内閣官房副長官から見た菅政権 ~

2020年10月01日

つい1カ月前までは予想もしていなかった状況にいます。安倍前総理の辞任会見から自民党総裁選、そして菅新政権誕生と目まぐるしい1カ月間でした。
そして、その新政権の中で、菅総理より内閣官房副長官のお役目をいただき、私も政務(行政)の立場となりました。

■ 内閣官房副長官の仕事
衆議院議員、参議院議員から各一名が任命され、官邸の中に執務室を構え、総理と官房長官の補佐をするという役割です。
副大臣会議や政務官会議の進行役をする立場であり、また、衆議院、参議院という国会や与党との調整役をします。
総理の外遊に同行し、電話首脳会談にも同席し、官邸内の記者会見場で記者にブリーフィング(説明)する仕事もあります。
今はまだ経験していませんが、官房長官不在の場合は記者会見をすることになっていますし、災害時などは危機管理担当の官房長官の補佐として働くことが想定されています。
何より、総理に最も近い場所で働けるこのお役目を、私自身としても一番担いたかったので全力で努めていきたいと思っています。
菅総理は常にアンテナを高く張り、多方面からのアドバイスや最新の情報を大事にしてこられた方ですから、私自身も同様に多くの人のお話を伺い、必要と判断したことは総理にお伝えするようにしたいと思っています。
この原稿を書いている時点では、まだ正味一週間ほどしか副長官職を務めておりませんので、国会も始まり様々な経験をすればまたご報告をしていきたいと思います。

■ 菅政権の評価
「官房長官として7年8カ月間安倍政権を支えてきた人が総理になっても変わりばえしないため、支持率なども上がらないのでは」と言われたこともありましたが、高支持率という結果が出ており、私としては安堵しています。
マスコミの世論調査によれば、7割以上の国民が安倍政権を評価しているという結果が出ているので、それを継承すると主張してきた菅総理に期待感があるのは不思議ではないのかもしれません。
同時に、総裁選の公約に絡む政策などについて、総理は就任後すぐに担当大臣と打ち合わせ、指示を出し、方向性を合わせてスピード感をもって動かしています。
また、大臣たちからも詳しく政策の実現方向を聞いているので、私も実現を確信しています。

■ 縦割り打破の典型例
そして、その中でも菅総理が指摘する“縦割り打破”“規制改革”は、今まで官房長官として実現してきた政策の根本的な方針であり、これが大きな威力を発揮することを実感しているからこそ、今回も政権の大方針として掲げているものと思います。
小紙7月号でご紹介しましたが、ダムの洪水対策利用の一件はまさしく典型例です。
洪水対策に使われていたのは国交省が管理する「治水ダム」でした。しかし、日本にはその他にも発電用、農業用の「利水ダム」があります。これらのダムの数は国交省管理の治水ダムより多く、調整水量の総量としても、八ッ場ダム50個分に相当します。
これらのダムが今年までは、省ごとの縦割りの中で洪水対策に一切使えなかったわけです。
理由の一つに、経済的な面もありました。特に発電用ダムは貯めてある水によって発電をし、それが利益に直結するわけですから、洪水対策に協力して大雨の前にダムの水位を減らすことにより、現実的に損をすることがあります。
今回、その損失については政府が補償すると決めた結果、活用に一歩前進したわけです。つまりここでは国交省、経産省、農水省に加えて財務省もまき込んで、新しい目的のための支出を認めさせているわけです。

■ 縦割り打破の成果
例えば今年7月の豪雨時には事前放流実施ダム数39のうち、利水ダムが13含まれています。また、9月の台風10号時には全国で75のダムで事前放流が実施されましたが、そのうちの49が利水ダムとなっています。
起きたことをご理解いただくのと違い、起きなかったことを説明するのはなかなか難しいのですが、利水ダムを事前放流し、災害を防いだという効果を実感している首長さんがおられました。
木曽川上流周辺(長野県南木曽町、上松町、大桑村)の3人の首長さんは、牧尾ダムまで来られて7月の大雨時の対応について職員に感謝を伝え、激励してくださいました。国交省の試算ではピーク時の流量を2割ほど減らす効果があったと推定しています。
神奈川県内でも、例えば相模川水系でこの協定が締結されています。これにより八ッ場ダム1個を作ったと同じ効果が得られることになりました。新規のダムを作るとなると50年以上かかることも珍しくないなか、縦割りを乗り越えただけで一瞬にして八ッ場ダム1個分の効果を確保できたわけですから、驚くほどの成果だと思います。
縦割りを打破するということは、実に大きな成果につながることもあるということを我々は実感していますし、今後も菅政権の成果として国民のみなさんに認識してもらえるよう取り組んでいきたいと思います。

駅頭活動で配布している時報紙NO207-1(PDF)はこちらから。

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