復興応援ツアー レポート(中編)

2015年05月21日

 三陸花ホテル『はまぎく』
2日目、出発前の時間を利用して、総支配人・立花和夫さんに大震災当時のホテルの話を聞かせていただいた。

はまぎくで説明を聞く参加者
震災前は『波板観光ホテル』として営業。目の前の砂浜は海水浴場やサーフィンのメッカとしてにぎわっていたそうです。
そして大津波の第一波は崖上のホテルの一階に到達、引く波で海岸の底が遠くまで見えたそうです。そして第二波はホテル全体を飲み込む高さ20数メートルに及んだそうです。
支配人は最初の段階で、数十名の宿泊客を裏手の道路を越えた山に避難させましたが、ホテルを守ろうとした社長や数名の従業員は帰らぬ人に。
ホテル復興へは多難の苦しみもあったが、ようやく軌道に乗り、営業を再開したのが平成26年春。
話は震災前にさかのぼりますが、天皇皇后両陛下が宿泊された折、ホテルの周囲に咲き乱れる花を皇居にも植えてみたいと所望されたそうです。その話を聞いた社長がその花の種を献上。それが皇居にも季節が巡る旅に咲き乱れるそうです。
ホテルが営業を再開した春、やはりその花のつぼみが芽吹き、可憐な花が咲き始めました。
その花こそ、ホテルの名前にした「はまぎく」。
さらにその花言葉は「逆境に立ち向かう」。
まさにぴったりの命名と言え、話を聞いていた私たちも感激しました。
この地に来て、大勢の方が泊まる施設はそう多くはありません。みなさんもぜひ、大槌に足を伸ばして、この『はまぎく』に泊まってみませんか?

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蓬莱島は変わらず
愛称「ひょっこりひょうたん島」を近くまで行き、見物。
昨年来て驚いたのは、島まで一直線に伸びる岸壁でした。
今回は風が強く、帽子が飛ばされそうになりながらも500メートル近くを歩きましたが、残念ながら島にはわたることができませんでした。

ひょっこりひょうたん島への道

ひょうたん島への道

『ど真ん中・おおつち協同組合』
ここはキリンビール・日本財団が「復興応援キリン絆プロジェクト」水産業支援助成事業として立ち上げられた店舗。
店内には4店舗が水産品を販売し始めたばかり。これからの発展に期待がかかるお店です。

大槌町役場
総務課の土澤課長、坂井班長に大槌町の復興状況や今後の展望についてお話を伺い、意見交流をすることができました。

大槌町役場の方々と交流会

復興支援金は450億円もありますが、それを使い切るだけの原材料、人手が不足しているのが現状だそうです。
JR山田線の開通と三陸鉄道の委託営業が決まり、交通の便の確保は三年後の絵が描けましたが、壊滅した住居や事業所、店舗の計画図は不十分のようで、疎開している人たちの回帰も見えてきません。
観光地としてのインパクトも強くなく、山積している課題の解決もままならない様子がうかがえました。

大槌町役場の方と

(レポーター・樋口賢一郎)

つづきはこちら→「復興応援ツアー レポート(後篇)」