• ホーム
  • » 今月の主張 » 平成29年度予算案の基礎となる考え方 ~ 不安定な国際社会の中で「一億総活躍」するために ~

平成29年度予算案の基礎となる考え方 ~ 不安定な国際社会の中で「一億総活躍」するために ~

2017年01月01日

平成29年、新しい年がスタートしました。昨年は本当に激しく、さまざまなことが目まぐるしく動く年だったと思います。
今年は穏やかな年であるよう、私自身は願っています。

■平成28年度の「3回の補正予算」
しかし、日本・世界を取り巻く環境はなかなか楽観視を許されない状況です。
通常は税収の見込みとの差や既定経費の減額分を一回で調整する補正予算を、平成28年度は3回も組みました。
振り返ってみると、一回目は災害対応のためでした。
熊本地震、それに伴う形での熊本豪雨災害を中心に、補正予算が求められました。
二回目は、経済対策のため。イギリスのEU離脱の国民投票の結果を受け、一気に円高が進みました。経済に急激な為替変化はよくありません。そのため秋の臨時国会冒頭で、低金利環境を活かして財政投融資の活用を含む経済対策の補正予算を成立させました。
そして三回目の今回、通常の「調整」に加え、災害対策費やミサイル攻撃対応、警戒監視のための自衛隊への追加の歳出等が組み込まれています。
とにかく、海外における各種の選挙などを見ても、「無難」と思われる方向とは違う方へ結果が出る傾向が見られました。
イギリス、イタリアの国民投票然り、アメリカ、フィリピンなどの大統領選挙然り、です。また、隣国の韓国の混乱や引き続き多発するテロなどの不安な要素も抱えるなか、経済活動において政権が安定していることが、国際環境からの悪影響を最小限にとどめるということを実感してもらえるよう、今年も努力してまいります。

■税収の56%を占める社会保障費の使途
そしてこうした状況のなか、平成29年度の当初予算案が発表されました。
総額97兆4547億円で、5年連続最大の予算となりました。しかし、内容を見ると、税収予想が57兆7000億円ほどの中で、社会保障費が約32兆5000億円余りと、税収の56%以上を占める中身となっています。
これでも「経済財政再生計画」の2年目として、社会保障費の伸び幅を年5000億円にまで抑えるという約束をその「改革工程表」に沿って実行しているのです。
今回も負担能力のある層からはその能力に合わせて負担をいただく医療介護制度改革を伴っているので、対象となる方々からはご批判をいただきながらもご理解をいただくよう努めて組んできています。
社会保障費の伸び幅だけが例外で、それ以外は何もかも全部合わせて経済財政再生計画に沿って300億円までの伸びに抑えているのです。
少子高齢社会のより一層の進展という現場からの圧力に精一杯なんとか対応しているといった形に見えます。社会保障の在り方が予算を決めるとも言えるので、今後も不断の作業が求められるわけです。
今年度の税収見込みは当初予想より1.7兆円ほどの減と修正されました。急激な円高の影響と言われています。「トランプ効果」で円安となっており、来年度は今年度の税収見込みより1000億円ほどプラスで見込んでいますが、これも期待通りいってほしいものです。
安定しない国際社会では、投資をするにも躊躇しがちになります。
世界を見ると、政治の在り方が経済に影響を与えているということがよくわかります。日本が国際社会で役割を果たし、世界の平和と安全に貢献することが、まっすぐ経済に跳ね返ってくるということも実感していただけるのではないでしょうか。

■みんなが活躍できるために
しかし、このように厳しい財政状況のなかですが、一億総活躍社会実現のためには、できる限りの配慮をしていきます。
例えば保育士の処遇改善では、+2%の改善(平成25年度以降人勧分も加えて合計+10%の改善)を基本に、副主任保育士等については加えて月に+40000円。職務分野別リーダーについては基本に加えて月に+5000円改善します。
また、介護職員の処遇改善は、月に+10000円相当を組み込んでいます。
そして、月30000円を軸に計画している給付型奨学金は平成30年度から全面的な創設を目指し、平成29年度は一部で運用を開始する予定にしています。
年金受給資格取得期間も25年から10年に短縮となりますし、アベノミクスで倒産・失業が減少するのに伴って雇用保険の利用額が減ってきているのを受け、3年間の期限付きではありますが、雇用保険料を減額します。
がんじがらめの予算編成ですが、現状に合わせようと努力もしてきています。今年の通常国会冒頭でこれらの予算関係を処理して、少なくとも国内に関しては安定した先の見える環境をつくりたいと思います。

あなたのご意見をお聞かせください→info@sakaimanabu.com
(全角文字で表記されていますので、半角に直してアドレス入力をお願いします)

あなたの声が政治を変える。意見集約型政治を目指します。