TICAD開催の意義 ~ 日本の国益に資する横浜の働き ~

2019年09月01日

■ TICADとは
第7回アフリカ開発会議(TICADⅦ)が、8/28~8/30の日程で横浜で開催されました。
第4回5回と横浜で開催し、6回目は初めてケニアで開催されましたが、7回目は三たび横浜での開催となり、関係者の努力で「TICADと言えば横浜」「アフリカと言えば横浜」と認知されてきたと思います。
一方で、TICADと言われてもぴんとこない市民もいると思います。
アフリカ開発会議は、アフリカ全ての国に呼びかけ、大統領など国のトップに日本に集まってもらい、アフリカ諸国が抱える諸課題について話をする場です。テーマは、インフラ投資・ビジネス環境整備などの経済開発関係、持続可能社会としての環境や衛生管理など、また何より、平和や国の安定などなどと、大変幅広いものとなります。

■ 日本で開催する意義
TICADの一つの特徴は、一度に集う国の数が多いということです。G7、G20、APECと比べても、格段に多く、今回も42ヵ国のトップが勢ぞろいします。
そして安倍総理はそれぞれの国の代表者と、時間は短いながらもバイ会議(一対一の会談)をします。実はこれが極めて意味があり、TICADを開催する一つの理由とも言えると私は思います。
国と国との関係と言っても、やはり人と人が紡ぐものです。一対一で顔を合わせて話をすることが、信頼関係を築く第一歩となります。そうした歩みが重なることにより、国際社会で日本が多数の国の支持を求めたい時などに、呼びかけを行うことができる国となっていくわけです。
ご承知の通り、国連など国際機関では、一国一票の制度をとっています。50ヵ国以上あるアフリカは全世界の1/4以上の国々があるわけで、大票田と言えます。アフリカの国々に味方についてもらうことは、大変大きな力になるわけです。

■ 日本のプレゼンスを高める
しかし、アフリカ諸国には、中国がすでに進出していることで有名です。
私が平成29年1月のガーナ大統領就任式に、総理の特使として派遣された時も、アジアの国で特使を派遣しているのは、日本と中国だけでした。また街では私も「ニイハオ!」と声をかけられ、中国人のガーナにおける存在感の大きさを肌身で感じてきました。
そして中国も、日本のTICADのような集まりを開催していると聞いています。
こうした中国の動きに一方的に圧倒されないためにも、安倍総理と各国首脳とのバイ会談は重要なクサビとなるものと考えています。
中には、中国との関係で苦い思いをする国も出てくるかもしれません。その時に、日本ともパイプがあるというのは大変心強いと思うのです。

■ 「関係づくり」の努力
私は以前から申し上げていますが、こういう国際会議を考える時、日本は世界の大国だということを忘れてはいけないと思います。
私の年代では、日本は小さな島国と教えられてきましたが、実はとんでもありません。面積でも60位、人口では減少してきてはいるものの11位です。海の面積は、世界6位、そして経済規模では、アメリカ、中国に次ぐ世界第3位です。
アフリカの国々も、日本に対しては大体そうした意識を持っていると思われます。そのため、日本が行うTICADにこれだけ多くの国々の代表が来られるわけです。来てもらうためにも、やはり常日頃からの努力が必要となります。
今回も各国に対して様々な支援のメニューなども用意しています。当然、各国とも期待をしているわけですし、そのための打合せも鋭意行ってきています。要は、これらはある意味での先行投資であり、こうやって築いてきた関係をどのように国益に結び付けていくかが重要だと思います。
先日、令和7年の万博が大阪で開催されることが決まりましたが、この時にもこういう関係を最大限活用しています。

■ すき間を埋めるサイドイベント
このような政府が仕切るメインの日程がある中で、これだけの有力者が集まるわけですから、これだけで終わるのはもったいないと、多くのサイドイベントが、本日程の合間を縫って行われます。
多くは民間組織が行うものです。私も、横浜青年会議所(JC横浜)が行うシンポジウムにスピーカーとして登壇しましたし、また、日本・ガーナ友好議員連盟会長として、ガーナのナナ・アクフォ=アド大統領にそのシンポジウムのメインスピーカーとしてスピーチいただく段取りのお手伝いなどをしました。
このJC横浜の会議では、SDGsをテーマに議論が進められましたが、TICAD本体で扱われる議題の広さ同様、サイドイベントも様々なテーマで、様々な団体によって開催されました。
先ほども記しましたが、私は日本-ガーナ友好議員連盟の会長という立場ですので、この議連としてもガーナの大統領と議連メンバーとの会食をセットしたり、同じく大統領と議連顧問の菅内閣官房長官との会談のセットなども行いました。
それ以外にも、TICADに合わせて訪日する方々で、世界銀行グループ国際金融公社の長官や、アフリカの三つの国の港湾担当責任者と会いました。一つの大きな会議で、人が集まるといろいろな会談が無数にセットされていきます。今回は、私も傍観しているだけでなく、身をもって、大きな国際会議の意義や実際の動きを知ることができました。

■ 国会議員の存在意義
国会議員の役割の大きなものの一つに外交、安全保障があるということを再認識できる仕事が、今夏にはTICADの他にもいくつかありました。
特に先月8月は、衆議院の委員会派遣で、ポルトガル・スペインの調査や、硫黄島・南鳥島への視察なども経験し、国というものを深く考えさせられる機会をいただきました。
国益というものを常に頭に入れながら、活動ができるように今後も努力していきたいと思います。

総理と横浜市長共催のTICADレセプション

各国のトップ、関係者が集うレセプションで挨拶をする安倍総理

TICADで横浜青年会議所が主催した公式サイドイベントのシンポジウムで講演

ガーナ大統領と日本・ガーナ友好議員連盟のメンバーとのランチョンミーティング

ガーナ議連顧問の菅内閣官房長官とガーナ大統領の会談

国際金融公社のフィリップ・ル・ウェルー長官をはじめとする関係者の訪問

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