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厚真町・むかわ町・安平町 視察報告~ 総務副大臣から見た町の状況 ~

2018年10月01日

9月6日3時8分に北海道胆振東部を震源とする最大震度7の地震が起きました。発災の約30分後には菅義偉内閣官房長官が官邸で記者会見を行い、全国の消防隊にも支援の依頼をしました(横浜の消防のヘリコプターも6時前には北海道へ向けて飛び立っています)。
被害の大きさを即座に判断した官邸は、必要だと思われる物資などを現地からの要請が来る前に送り込む「プッシュ型」の支援をし、その後も支援拡充と激甚災害指定など、できる限りの対策を即座に打ってきています。
私の地元においても、街頭やイベントなどの場において募金のお願いをしました。そして9月24日に厚真町の宮坂尚市朗町長にみなさんを代表して募金をお渡ししました。また同時にむかわ町、安平町役場にも伺い、それぞれの町長にお会いしてお話を伺うことができました。

■厚真町
厚真町では光ファイバーの新規敷設事業や震災で痛んだ情報網の復旧などの陳情もいただきましたが、「土砂災害の新たな基準」という課題も重要なものでした。
私が国土交通部会長のときに、広島での豪雨による土砂災害を受けて土砂災害防止法を改正しました。危険な箇所を特定し、住民に知ってもらうことなどが含まれていますが、今回厚真町で起きた土砂災害は地震の揺れによるものでした。
地層に火山灰があり、粘土層があり、一番上に表土が乗っていて、今回は直前に通過した台風21号の雨の影響もあり、広い面積で地滑りによる土砂崩れが起きました。
しかし改正した土砂災害防止法では、雨による災害を想定しており、地震によるものは十分に勘案されていないのではとの指摘でした。実際に町長もこのように土砂崩れが起きるとは思ってもいなかったそうで、今後の新しい街づくりでも地震による土砂災害の危険度も専門家と相談して加味していかねばとおっしゃっていました。

■むかわ町
次に伺ったむかわ町では、広い面積で表土が滑り落ちたために「林業をどうするんだ」という課題を提起されました。
同町の議長で、森林組合の組合長によると、全体の4分の1の山の表土がはがれて再起不能と思われ、林野庁とも相談しているが「次の一手」が見えないとのこと。木が表土にしか根付いておらず、表土の下の火山灰層には全く入っていないのです。火山灰の層に植えても、3年で枯れてしまうそうです。地元の中心的な産業が全国でも例が無いと思われる状態で、国としても十分な支援が必要だと思いました。

■安平(あびら)町
一方、安平町では総務省の補助金が有効に機能していると説明を受けることができました。
早来町と追分町が新設合併してできた安平町は、合併当時には防災無線も装備されていませんでした。そこで安平町では、空いている周波数を使って町が放送局を持つということに取り組み、そこに総務省の補助金が入っているということでした。
災害後、再通電してからは町の情報はすべてこの「あびらチャンネル」にのせているそうです。町役場の朝会議(役場内での連絡伝達、町長からの話など)もノーカットで放送し、それを文字にしたものをリモコンの「dボタン」を押して見ることができるようになっています。こうしたリモコンのボタン操作も、町民全員が知っているそうです。
この安平町の取り組みと成果を総務省でも研究して次に活かすよう、総務省に報告しました。

それぞれの町でそれぞれ懸命に取り組んでいる様子を確認しました。復旧復興への道のりは長くなりますが、今回ご同行いただいた藤沢澄雄太田憲之北海道議会議員と一緒にフォローを続けていきたいと思います。

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