さかい学的活動報告~政務官としての業務の現状と課題~

2014年04月01日

先月、小紙に「国土のグランドデザイン」について書かせていただいたところ、「国土交通省・復興庁の政務官として他にはどんな仕事をしているのか」というご質問をいただきました。
私は国土交通大臣政務官として、都市局、住宅局、航空局、観光庁、北海道局、国土地理院そしてグランドデザイン担当の国土政策局などを担当しています。
北海道局は昔の北海道開発庁、国土政策局は昔の国土庁で、現在国土交通省の一局となっているものです。
復興大臣政務官としては、岩手駐在という、岩手県と青森県の復興担当の責任者をしています。
今年の通常国会でも予算審議が終わり、各委員会での法案審議が本格化している今、どんなテーマを扱っているのか主な課題をお伝えしたいと思います。

■都市、住宅局
都市局は区画整理などを含むまちづくりや都市公園づくりなどを行っている局ですが、今は何と言っても「コンパクトシティ」をキーワードに、人口減少の時代にあったまち・都市の在り方を模索しています。今国会でも中核都市に効率よく都市機能を集約していくための法律を提出しています。集約するので、低コストで行政サービスの質の確保ができる、ということです。昨年の12月にOECDの会議で議長役をするためにマルセイユに出張しましたが、まさしくその主要なテーマがこのコンパクトシティでした。各国ともに大きな課題となっていることがよくわかりました。
住宅局は文字通りで、被災地の復興住宅なども担当しています。住宅局における大きなテーマの一つは、昨年法律ができた耐震診断と補強です。
都市部で直下型地震が起きたときに最も犠牲者を少なくするためには、徹底的に耐震補強をしていくことだと私も思っているので、必要な施策だと思います。
この他、違法な貸ルームがきっかけで話題となったシェアハウスの規則変更を筆頭に、木材利用の推進、エコハウスの奨励、そして空き家対策などが主要で、大きな課題です。
空き家対策に関して一番の課題は、今にも崩れ落ちそうで、このままでは住めない古い住宅が街中で危険だということです。
本来は持ち主が対処すべきなのですが、持ち主が不明だったり、経済的な能力がなかったり、相続でもめていたりなど様々な事情があって放置されています。
一定の要件をクリアできれば税金で対応できるようになっていますが、その件数があまりにも多く、正直言ってびっくりしています。
今後は現状の空き家対策と同様、人口減少社会の中で、マンションの空き家なども含め、いかに空いているところに住んでもらうかといった空き家対策も重要になってくるものと思います。
それを見据えて、他国と比べても極めて小さな市場となってしまっている中古住宅市場の活性化も目指していきます。

■航空局
航空局に関しては、昨年法律が成立した空港の民営化が大きなテーマです。仙台空港がこの法律適用第一号になろうと手を挙げており、実現に向けてそのプロセスを詰めています。
また、MRJという日本産の飛行機が平成29年に実用化されます。他にも、管制技術やターミナルビルの運営など、航空分野で日本が世界に誇れるものはたくさんあります。これらの海外展開も仕事の一つで、先月私もインドネシアへセールスに行ってきました。
そして何より、首都圏空港の機能強化です。海外から日本を訪れる人のほとんどが空路を使って入ってくる日本において、これは「訪日外国人観光客2000万人」を達成させるためにも、欠かせないテーマです。
今、小委員会を開催して専門家の皆さんのアイデアをまとめていただいているところですが、その実行に全力を挙げていかねばと思っています。

■観光庁
そして、観光です。2000万人という新たな高い目標に向けて、日本の売り込みに一層力を入れるのはもちろんのこと、同時に官公庁の役割や組織の見直し、またマーケティングの専門家を交えての戦略づくりなど、今まで十分手が回らなかったところにも挑戦しています。
日本政府観光局の機能強化も重要なテーマで、各都市の事務所がその時々の状況に合わせて機敏に対応できるようにしていきます。
北海道局は北方領土返還を見据えた道東地域の活性化事業や、アイヌとの文化共生事業における白老町での拠点づくりなどがあります。また、北海道開発庁時代からの流れで、北海道に関しては国土交通省関連の予算のみならず、農水省や文科省など他の省庁関係予算もここで一括して予算計上する仕組みになっているので、事務方はこの作業も大事になっています。

■広がる業務
今回は国土交通省だけをご紹介しました。それぞれのテーマに関して私の関与に濃淡はあります。また緑の防潮堤推進会議の座長など、直接担当とは関係ないものでも手を挙げてやらせていただいているものもあります。
本当に幅広い仕事をやらせていただくなかで、行政がどういう形で動き、回っていくのかを勉強させていただいています。1年と3か月目に入りましたが、残りの任期を含め、自分なりに目標達成ができるよう最後まで全力でこの仕事に携わっていこうと思っています。