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「骨太の方針」の推進力 ~期待される「成長戦略」と財政健全化の好循環 ~

2013年08月01日

7月に行われた参議院選挙では、国民のみなさまのご支援で参議院でのねじれ解消という結果をいただくことができました。
安倍政権、現与党への期待と受け止め、それに応えていけるよう今後もますます気を引き締めてまいります。
そのためには、具体的な結果や成果を出していかなければなりません。その指針が、6月14日に政府が発表した日本の「骨太の方針」と「成長戦略」です。

■「骨太の方針」のめざす社会
「骨太の方針」は、経済財政運営と改革の基本方針であり、デフレから脱却していくマクロの姿を示し、また、その中で財政健全化も具現化する道のりにも触れています。
「成長戦略」は「骨太の方針」を進めていく推進力として、16のテーマに分け、それぞれ年限と数値目標が書き込まれているものです。
「成長戦略」の実行によってもたらされる経済再生が財政健全化を促し、その財政健全化が一層の経済再生につながるという好循環が期待されている姿です。
この「骨太の方針」に示されている10年後の日本の経済社会の姿を
1)2%以上の労働生産性が向上し、賃金の伸びは物価上昇率を上回り、雇用機会が拡大する
2)名目3%、実質2%のGDP成長率を達成すると同時に、2010年代後半はより高い成長の実現をめざす
3)そのような状況下において、一人当たり名目国民総所得(名目GNI)を150万円以上増加する
としたいとして、具体的数値目標を入れて示しています。

■財政健全化のための支出抑制
一方で、財政健全化目標として、国・地方のプライマリーバランスについて、2015年度までに2010年度に比べ赤字の対GDP比の半減を、2020年度までに黒字化を達成することを掲げています。もちろん、その後も債務残高の対GDP比の安定的な引き下げを目指していくわけです。
そのためにも、「中期財政計画」を早期に策定することが必要です。今月も2日と8日に検討することになっており、展望を示す作業を進めています。
PDCAを徹底した政策評価に基づく行政レビュー、歳出のムダの排除、予算の重点化・効率化などにより、全体の支出を抑えていくわけですが、重点化・効率化は社会保障・社会資本整備・地方財政を主要な分野として取り上げています。

■社会資本整備分野の効率化
私が政務官をしている国土交通省に大きく関係してくるのが、社会資本整備の分野です。民間の資金やノウハウを活用するPPP/PFIへの転換はもちろん議論されていますし、笹子トンネルの天井崩落事故により大きなテーマになってきている老朽化対策なども、パッケージでの取りまとめを進めています。
横浜市でも例外ではなく、高度経済成長期に作られた橋、道路、トンネルなど多く、架け替えなどの費用は見当がつかないほど多額です。
使用限度50年と言われているものを維持管理することで、60年、70年安心して使うことができれば、明らかに支出を抑えることになります。
どんな行政マンでも、その仕事がこなせるようなマニュアルを取りまとめることは、全体の歳出を大幅に圧縮することにつながります。

■「骨太の方針」達成の必須条件
ただ、先述したとおり、先に挙げた1、2、3が具現化することが、つまりは「成長戦略」を計画どおり形にしていくことが当然今回の「骨太の方針」達成の条件になります。
まずは来年の予算から本番です。今、役所では8月末をめがけて、概算要求取りまとめの時期に入りましたが、そこで経済成長と財政再建という2つの目標を達成するため、「成長戦略」を踏まえて、しっかりとメリハリをつけた予算を作っていくことが求められます。
とにかく結果を出すことが大事です。
国民に説明をし、理解をいただきながら、着実に前に進めていきたいと思います。

PDFはこちらから→13年8月号 NO.121-1