日本再興成長戦略~日本の「自信」を取り戻す~

2013年07月01日

6月14日に日本再興戦略~JAPAN is BACK~と名付けられた安倍政権の成長戦略が発表されました。同時に「骨太の方針」もまとめられ、マクロの方針とミクロにあたる戦略とが示されたことになります。
安倍政権が始まり6か月でのとりまとめは、「決められなかった」前政権との違いを如実に表すものともなりました。ネットでも見ることができるので、機会があれば一度ご覧いただきたいです。ここにはテーマや分野ごとの目標が期限と金額つきで具体的に示されています。

■具体性を持った成長戦略
私が政務官をしている国土交通省に関しても、例えば、民間の資金や知恵を活用して社会資本を整備・運営・更新する(PPP/PFI)という項目では、今後10年間でPPP/PFIの事業規模を12兆円(現状4.1兆円)に拡大するとしています。
しかも具体的に、首都高築地川区間等をモデルケースに、官民共同で(株)民間資金等活用事業推進機構を設立する、また、コンセッション方式の対象に国管理空港等を追加する、とまで書かれています。
空港に関しては、宮城県、香川県、広島県など、すでに法律が成立し、環境が整えばすぐにこの方式を採用するというところまで詰めてきています。
さすがにここまでは成長戦略に書き込んでありませんが、すべての項目に具体性と実現のための状況整備が進められていての記述だということをぜひご理解いただきたいと思います。

■3つのアクションプラン
日本再興戦略では、成長戦略を実行実現するための3つのアクションプランを打ち出しています。
「日本産業再興プラン」で、ヒト、モノ、カネの構造的な「澱み」を解消し、官民で攻めの経済政策を実現する力を取り戻し「戦略市場創造プラン」では高齢化社会、少子化社会に対する福祉のあり方など、日本は世界でも一歩先にこれらの課題に直面している「課題先進国」として、ほかの国に先んじてこれらの課題分野を新しい成長分野として切り開いていくことを目指しています。
そしてここで終わりではありません。
これらの日本の武器となる「優秀な商品」で、海外に展開していく「国際展開戦略」を通じて、一部の人だけでなく、幅広い層の企業や国民が世界経済の成長の果実を享受することまで視野に入れています。
ここまでの取りまとめに際して、実は数多くの方々からの意見・提言が活かされています。総合科学技術会議や規制改革会議、教育再生実行会議、IT総合戦略本部、また若者・女性活躍推進フォーラムなどなど、実現を目指す成長戦略にそれらの場での議論が活かされるので、各会議も活力が戻り、より活発な意見が交わされるようになります。だからこそ、この短期間でこれだけの内容のものがまとめられたのだと改めて思います。

■最も必要なのは「自信」
しかし、この戦略でもっともみなさんに共有していただきたいのは、冒頭の基本的考え方に示されている現時点での「日本の現状認識」です。
デフレスパイラルと呼ばれるデフレの悪循環の中に落ち込み、出口の光も見えないなか、経済的ロスよりも企業経営者や国民個人がかつての自信を失い、将来への希望を持てなくなってきていることの方が深刻だと指摘しています。
まさしくその通りで、自信がないから新しいことへもチャレンジできない、海外からのプレッシャーも押し返すことができない、反対があれば一つに決められない、せっかくの資産もアイデアも「澱み」腐っていくことになったわけです。
安倍政権がもっとも評価されているのはここだ、と私は思うのです。
「為替や株価が動いた」というだけで「期待の灯」になります。同時にTPP、電力システム改革、待機児童解消など、難しいテーマに対しても果敢に取り組む姿勢を打ち出し、北朝鮮やロシアをはじめ、外交も動き始めました。総理自らが難問に立ち向かい、少しずつ動きを見せることで、国や国民が動き出します。

■成長のカギは「ねじれの解消」
民主党政権の最後の3カ月の経済統計で-3%でしたが、安倍政権となって今年最初の統計で+4.1%へと改善しています。百貨店の売上も5月の対前年度比+2%以上となり、確実に社会が動いていることを示し始めています。
参議院選挙後、「ねじれ」を解消していただければ、安倍総理とそのチームは、これら骨太の方針と成長戦略実現へ向けてフルスロットルで進むことができます。
日本の国益を考えてしっかりと仕事をさせていただきたいと思います。

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