2010年7月)参議院選挙を終えて

2010年07月12日

日本国民の判断は厳しく、バランス感覚があり、そして恐ろしいものだと改めて思わされた参議院選挙でした。
今回の選挙は、政権交代後の民主党政権に対する今までの評価と言われてきました。この結果を見ても、到底、合格点がつけられなかったことがわかります。

■横暴な政治に対するNO!

重要なマニフェストの変更は相次ぎ、選挙のためだったのではないかと言われました。また、野党が提出した石川ともひろ衆議院議員に対する辞職勧告決議案は、最後まで無視。小沢一郎前幹事長の政治倫理審査会への出席も、一度は「受ける」と明言したのに、結局はうやむや。鳩山前総理の「政治とカネ」の問題もまったくけじめをつけることなく、数の横暴で国会運営を押し進めてきました。

極めつけは、菅総理が誕生したあと、衆議院で予算委員会を開かずに国会を閉会してしまったことです。今までの政権は、新しく政権が誕生すると必ず予算委員会を開き、新総理の施政方針を一問一答の形で国民に示してきました。

ところが今回は、委員会を開いて菅総理がボロを出し、その結果支持率が下がっては大変と予算委員会を開きませんでした。それも、「開く」とほのめかしておきながら国会日程を進め、前日になって突然「開かない」の通告です。こんなだまし討ちみたいな運営が許されていいはずがありません。 また参議院でも本会議を開かずに国会を閉会してしまいました。問責決議案を出されたりと抵抗が激しくて・・・ということらしいのですが、これも今まで前例がありません。

国民は詳しいことを知らされていなくても、横暴や無茶苦茶を許さない、ということが今回示されました。このことは、私たちも心しておかねばなりません。

■「野党自民党」に求められるもの

今回の結果は、このような民主党の思い上がりの暴走にもっとしっかりチェックをせよということでの「ねじれ国会」を生み出しました。自民党は、改選第一党の結果にまったく浮かれることなく、他党とも連携をとりながらこのチェック機能を果たさねばなりません。
野党時代の民主党のように、ただ反対するだけではなく、建設的な政策議論をしっかりとぶつけていくべきです。当時の小沢代表の指示は「良い政策はつくる必要がない。与党が乗って来れない政策をつくれ」というものでしたが、自民党は正論を通じた政策をぶつけていくべきです。

例えば、前国会で「みんなの党」と自民党で共同提出した公務員制度改革案。労働組合の顔色をうかがいながら、巧妙に公務員の身分保証を行っていく鳩山前総理が出した法案に関して、徹底して本質を暴き、私たちの法案の中身を説明し、理解してもらうことが必要で、これは必ずきっちりやらねばなりません。

日本郵政の社長に財務省の次官を据えるというような天下り人事を平然と行いながら、天下り禁止を言ってきたまやかしも国民は許しませんでした。民主党は天下りに罰則は入れない法律をつくってきましたが、私たちは罰則を課していき天下りを禁止してまいります。

しかし同時に、今回の結果は、自民党がまだ充分信用してもらっていないことも示していると思っています。私も選挙期間中、「自民党より多少ましな民主党でも、このザマだから・・・」という趣旨のことを少なからず言われました。
自民党が変わりつつあるということはまだまだ認識してもらってはいません。以前同様、ひどい状態だと思っている人がいます。これは我々自身が解決すべき問題です。

まず、9月で任期が切れる党の人事で、今まで政権担当してきたことのない若手をしっかり登用すべきです。そして、この秋の臨時国会においては、参議院のチェック機能を充分に働かせて、国民に信頼してもらえる作業を積み重ねて行かねばなりません。

今回の選挙を通じ日本がより良い国へと動いていくよう、自民党の責任はますます重くなっていくことを改めて自覚していきたいと思います。