求められる支援とは~息の長い復興支援を続けていくために~

2011年04月11日

震災の直後から、岩手県の仲間と復興支援ボランティアグループ「ゆいっこ」を立上げ、活動をしています。3月23、24日にもメンバーとして現地に入り、必要な支援は何かということを考えさせられました。

まず、災害時には行政の機能にはあまり期待できないということがわかりました。その分、ゆいっこのようにその部分を補う働きを誰かがすることが求められていると思います。現地では行政の職員も犠牲になったり、被災者となったりしています。町長の亡くなった大槌町では、1/3以上のマンパワーがすでに喪失しており、国、県、その他の連絡で手いっぱいの状態なのだと思います。あちらこちらで行政への不満も聞きましたが、そこまで求められる状況ではありませんでした。できる人が補っていくというゆいっこの機能を誰かができるよう、平時より模索しておくことが必要です。
必要な物資がある程度充足してきて、「今日を生きる」ことから「将来のこと」を考えられる余裕が出てきた現在、私たちが考えていかなくてはならないことは大きく言って2つあると思います。一つは感染症などが流行らないよう、衛生面に気をつけること。
そしてもう一つは精神面のケアです。特に難しいのがこれです。
現地で被災された方々とお話しすると、自分の命が保証された今、次に欲しいものは“家”“町”“仕事”、そして“生きがい”“生きる張り合い”です。今は故郷が津波で押し流され、家もなく仕事もなく、家族とも別れ、この先が見えず不安な状態です。このストレスや不安を抱えた被災者の人たちが何とか耐えてやっていけるよう支援することが必要だと思います。
対症療法的な取り組みは、ゆいっこや精神的なフォローをしてくれるボランティアさんでも補完的な役割でお手伝いさせていただくことができると思います。例えば、炊き出しという活動もその一つです。
炊き出しは、単に食事を出すというだけではありません。温かいものを食べるという精神的な安心感、そして、孤独ではない、支え合える人がいるという安心感をもたらしてくれます。
また、今度の日曜日には被災者たちが被災地のど真ん中で花見をしよう!と企画をしました。被災された方々が一歩前に踏み出すための、とても大切なこの企画を、私たちゆいっこも全力でサポートします。

■ゆいっこ 横浜言いだしっぺ支部設立
抜本的なものは、今後のまちづくりというところを含めて長期で考えていかねばならなりません。また、壊滅してしまった地域では、白紙、ゼロからの町の今後のあり方が考えられねばならなくなります。
そうしたなかで今後、ボランティアレベルでできるのは、精神面でのストレスをどう最小限にしていくか、そして将来の希望や夢を持てるためのお手伝いではないかと思います。
復興への道のりは長い。長期的な支援をするために、私は「ゆいっこ 横浜 言いだしっぺ支部」を立上げ、「顔の見える支援」「中身のわかる支援」「現地が望む支援」を基本姿勢に活動をしていきたいと考えています。
「顔が見える」――自分が誰を支えているのか、誰に支えられているのかがわかり合える関係づくりです。先日も横浜から13人の青年たちが炊き出し部隊として現地に赴いてくれました。彼らは食事を作るだけでなく、現地の方々と一緒に語り合い、思いを共有してきました。そして、彼らは「支える側/支えられる側」という関係を超えた“友情”を感じ始めているようです。
「中身が見える」――今、募金額がいくらか、どのように使われているのか、どのような支援が行われているのかを報告し、支援活動の状態をみなさんと共有し、一緒に考えていただくためです。
「現地が望む」――現地が必要とする物資やサービスを現地のスタッフが毎日ヒヤリングして、必要な場所に提供します。今後も、みなさんに、息の長い支援をお願いしていきます。今、私たちが神奈川・横浜からできることを、一緒に考え、実行していきたいと考えています。