期待される政党への転換~再チャレンジ総裁と自民党の再生~

2012年10月01日

■私が安倍晋三氏を推したワケ
今年の9月は2つの党首選が行われました。その結果、自民党では安倍晋三元総理が総裁になりました。私も安倍元総理の陣営にいました。「政権投げ出し」批判や健康不安の声も多く、「もう終わった人だ」とも評されるにもかかわらず、なぜ、私が安倍晋三陣営だったのか。
一つには、歴史認識や安保、外交、そして教育などの政策に関して私の考え方と近く、また、私が現職時代に取り組んできた脳梗塞治療の「T-PA」にも触れていることもその理由です。人間関係においても、自分の考えが届けやすいということがあります(9/14のブログにも関連記事がありますので、ご覧ください)。

■「再チャレンジ候補」の覚悟
安倍総裁は2度目です。前例のない「再チャレンジ総裁」ですが、これは別の側面から見れば、「経験がある」ということにもなり、同じ失敗は繰り返さないと思います。何より、やり残したことをやりきりたいという、やむにやまれぬ思いで今回のように「カッコ悪くみっともない形」ででも総裁選に出てきたのですから、その覚悟は相当なものがあると思います。だからこそ様々な事情も受け止めて、党内改革を実現でき、一つにまとめる度量を発揮してくれるはずです。

■「古い自民党」からの脱却
特に派閥の領袖と言われる人たちの「院政」から明確に脱却せねばなりません。
今回の安倍総裁、石破茂幹事長は、反領袖の立場で立候補しました。一般党員票で見ても、二人合わせれば300票のうち252票ですから、全体の84%になります。それだけ多くの人が反領袖路線を望んでいると読めます。
党内の理屈ではなく、国民を向いて党の方針や対応を決めてくれると思います。そうすれば、国民に今よりもっとわかりやすい党の行動になるのではないでしょうか。

■期待される政党へ
今回、石破幹事長が一般党員では圧倒的な人気でした。それはデータや理論に裏付けられた、わかりやすい説明ができる人であるというのが大きな要因ではなかったでしょうか。今年の7月、私のパーティに講演者としておいでいただき、政治や自民党の現状と課題を話してもらいましたが(講演の内容は私のHPでお聞きいただけます)、熱く、それでいて理路整然と、言いにくいことも歯に衣着せずにきっぱりと言い切り、聞いていただいた多くの方々にその思いが伝わったようでした。決して安くない会費にもかかわらず、多くの参加者から「会費以上の話が聞けた」とまで言ってもらえました。
また、「石破さんはデータをもとに話していたから、説得力があった」とおっしゃる方もいました。今、国民が求めているものの一つが、これだと思います。新聞、テレビ、そしてネットでいろいろな情報には接しますが、どれも確信をズバッとついて説明してくれていないので、聞けば聞くだけモヤモヤが残る。それらを中長期のビジョンとともに政策としてを話してもらうことが大切ではないでしょうか。民主党の代表選で「やるかやらないか、決断の問題です。政治決断できるかどうかです」という「観念論」や「気合い」だけの話をしていたのとは対照的だったのではないでしょうか。
そして何より、今は、対中国、韓国をはじめ、外交・安全保障が瀬戸際に来ています。また、TPPへの参加問題に加え、アセアン諸国中心にアジア16カ国での多角間でのFTAの動きも出てきました。日本経済がどう展開していくか、正念場とも言えます。
保守と言われる安倍総裁と、どちらかと言えばリベラルの石破幹事長は、相補うことができ、両者が納得できる方向は、日本にとってマイナスにはならないと思います。
石破幹事長にはすでに日本各地から要請が来ていることから、これからも地方を精力的に回り、地方の声をどんどん聞いていきます。今までの執行部とは違ったスタンスを取っていきます。こうして幹事長が永田町を空けても大丈夫なように、自民党神奈川県連の会長である菅義偉議員が幹事長代行になったとも言えます。
領袖と言われる方を見ることなく、国民への分かりやすさを第一に、しっかりと自民党のメッセージを発信していってほしいと思います。