行政の現状~大槌町役場

2011年04月19日

被災地の現場では、行政に対する不満もよく聞きます。4月17日も、避難所として使っていた大槌高校を子どもたちの授業のために空けるということで被災者は移動させられることとなり、その引っ越しがありました。しかし、きちんと聞き取り調査をしていなかったために、その人数を誤り、大混乱を引き起こしました。そしてその収拾のためにまた少ない労力を割かねばならないという悪循環に陥っています。

そして大事な町のビジョン、復興計画などにまったく手がまわっていない状況です。だから本来は例えば今回の聞き取り調査などボランティアに任せられればいいはずなのです。そのとりまとめを職員が行い、段取りミスがないかのチェックを行わなければなりません。

しかし、昨日お会いした総務課長は、「ボランティアは相手にしない」という態度です。町に窓口はない、ということでした。余裕がないのはわかりますが、もう少しうまく使っていけないものか、と思います。今までのボランティアのあり方に問題や課題があり、それを乗り越えていこうと思っても“ボランティアやりたいなら勝手にやればいいではないか!!”ということでは、ボランティアの熱意に頭から冷水を浴びせることになりますし、間違いなく“のどもと過ぎれば”忘れさられます。それではいけないのではないか、というのが私の問題意識として残りました。今後、一町村の問題としてではなく、こういった場合の労力の補充や応援体制も考えていかねばならないと思いました。

同時にしかし、ボランティア団体と言ってもピンキリなのも事実です。4月18日の昼に、ボランティアで炊き出しに入ると言っていた団体は連絡もとれず、実際に来ませんでした。その結果、用意してなかったので安渡小学校の避難所の人たちは、おにぎりにカップラーメンでお昼ということになってしまいました。

このように信頼できるのかできないのか、わからないチームもいます。だからこそ必要になってくるのは、顔の見える支援です。そして信頼関係の醸成です。大槌町はボランティアセンターを窓口で、と言いますが、この視点がボランティアセンターにはないので限界があるのです。
私たちは行政を通すのではなく、民間で行うということにやはり意義があるということを改めて感じました。