“手の内”は極意

2010年01月29日

今朝は三ツ境駅にて駅頭演説をしました。
その後「トツカーナ」という、戸塚駅前の再開発ビルの中を視察。間もなくみなさんが利用されるビルです。戻ってから今後のイベント開催に関する打ち合わせを行い、新年会へ。
今日は弓道の有段者から、とてもいいお話を聞くことができました。
よく”手の内を明かす”という言葉を聞きますが、何と、これは弓から来ている言葉だそうです。
弓の弦は、素人が引くと左腕に必ずぶつかるそうです。そのぶつかり方があまりにもひどいと、血が噴き出してくるほどだとも言います。
その弦が左腕に当たらないようになるには、弓を握っている左手がポイントで、その際の左手の中の按配(コツとでも言うのでしょうか)のことを”手の内”といい、それは明かしてはならないものと言われており、誰も教えてくれなかったそうです。
ですからその話を聞かせてくださった有段者も、自分で工夫をし、繰り返し、それこそ腕から血を流しながらそのコツの感覚をつかんできたそうです。
そしてその感覚をつかんでから、できるようになるまでまた2年。とにかく時間がかかります。しかし、この努力と労力で掴んだものは決してムダではなかったといいます。
・・・というようなことも、今は昔。今ではなんと、初心者にまずこの”手の内”を明かすところからスタートするんだそうです。「血なんか流されたら大変だから・・・」らしいですが、それじゃあ一番大切なものを一番必要な苦労をして手に入れるチャンスを奪われることになりますし、それだけ苦労をしないと大事なものは身につかないということも教えられないです。
「ラクして得られる物はない」と教えられてきた私は、そのことを身に染みて感じてます。
この話は、全てのことに通じる話だと思います。
教育のあり方、そして血を流すからと何でもやさしく与えてしまう現状を考えさせられるお話でした。