国防関連の視察

2019年09月05日

衆議院の有志メンバーで硫黄島・南鳥島への視察に行ってきました。移動もC-130Hという自衛隊の輸送機で、この輸送機に乗ること自体が貴重な経験の一つでした。
ちなみに南鳥島の滑走路は1,350メートルしかなく、ここに離発着できるのがプロペラ機のC-130を入れて2種類しかないとのことでした。

航空自衛隊の輸送機C-130

硫黄島は大東亜戦争の時に戦略拠点として重要視され、2万人を超える日本兵が亡くなられた激戦地です。
また南鳥島は、日本最東端の孤島で、この島を拠点として200カイリのEEZはどことも交わることなく正円を描いています。どちらも日本にとって重要な島です。
硫黄島には自衛隊員やその他の駐在している公務員に加え、任務に付随する様々な業務を行う約450人が、南鳥島にはその10分の1ほどの数の民間人が勤務しています。
ともに住民はおらず、従って、民間の交通手段もありません。それだけ見ても、他の離島とは性格を異にします。
つまり、日本の国益のために、国の意志で人を派遣していることになります。
硫黄島は米軍にFCLP(陸上模擬着艦訓練)を提供する場であることに加え、父島・母島などの離島への支援(急患対応など)、また近くを航行する船舶への支援などの基地でもあります。
南鳥島は日本の最東端であると同時に、貴重な気象データを観測する島となっています。サンゴ礁からなる島で、アスファルトや生コンの3材に砕かれたサンゴが入っていて、白く明るい島という感じです。
一方硫黄島は今も活動している活火山で、地面が隆起して道やパイプラインが使えなくなったり、島のあちらこちらで有毒ガスを放出していたりして、だいぶ様子が違いました。

島内で噴出するガス

何より地熱が高く、栗林中将が指揮を執った場所をはじめ、壕の中はサウナ状態で、この中で1か月以上にわたり抗戦したということ自体、驚愕です。
隊員の皆さんともお話をする機会をいただきましたが、やはり使命感を持たずに務めるのは難しい場所だと思いました。その隊員さんが「島の中では、仕事場と自分の部屋とテニスコート(この方の趣味だそうです)と食堂の4か所しか動いていない自分に気づき、愕然としました」とおっしゃっていましたが、あり得ることです。
実際に様々な不便や制約に縛られるなかで、任務を遂行している方々には頭が下がります。
そうやって守っている日本の領土であり、主権です。私たちもそこのところをきっちり肝に銘じて、国政と向き合わなければなりません。

輸送機C-130の内部

海上自衛隊硫黄島航空基地で概要説明などを受けました

壕内。写真中央にあるのは浄水器。清水がないので、海水を浄化し飲料としていました

右奥の人が出てきているところが壕への入口

海岸に見えるのは沈没船が浮き上がってきたもの

戦没者慰霊の碑

配られた耳栓。紛失しないための工夫が成されています