現地で考えた、今必要な支援とは?

2011年03月27日

東北地方の被災地では、日々状況が変化しています。特に物資に関しては、自衛隊の活動拠点などを中心に山積みされているのを何度も見ました。一方で、今回12~13ヶ所の避難所を回りましたが、格差も感じましたし、しかもそれは、ガソリンがなく外へ出られず、一方で電話がない中、完全に情報から孤立していることによるもので、決して物資がないことによるものでないとも思いました。

そういう中で、今回“結(ゆい)っこ”という災害復興ボランティアのメンバーとして現地に入り、必要な支援とは?と考えました。
まず、災害時には行政の機能にはあまり期待できないということがわかりました。逆に言うと、結っこのようにその部分を補う働きを誰かがすることが求められているのではないか、と思いました。
行政職員も犠牲になったり、被災者となったりしています。大槌町では1/3以上のマンパワーがすでに喪失していました。国、県、その他の連絡で手いっぱいの状態なのだと思います。あちらこちらで行政への不満も聞きましたが、そこまで求めるのは酷というものでしょう。できる人が補っていくという結っこの機能を誰かができるよう平時より模索しておくことが必要だと思います。

今回の避難所に物資がないというのも、これも現地での配分の問題です。
日本という国はすごいです。あれだけの悲惨なすさまじい災害を受けても、十日目にして既に生命の問題というレベルは脱しています。何カ所かで食料が足りないというところがありますが、それは本当に配分の問題で、物資の総量が足りないということではないだろうと思います。
そうなると物資に関しては、被災者の方々の生活改善を目的とするものに移ります。例えば、水・米といったものから、ひげそり・花粉症の薬・インスタントコーヒーなどです。募金をしていただいた方々の中には、ある意味でのぜいたく品になるようなものに募金をあてることに『?』と思う方もいらっしゃるかもしれません。避難所生活をしている人は家も財産も、そして多くの方が家族も亡くしていらっしゃいます。そして、避難所に運び込まれるものしか手にとることはできません。自分で選ぶことはできないわけです。また、和室、体育館、講堂など違いはあっても大部屋であることはどこも変わりません。

これらのストレスで、せっかく津波では助かっても、その後つぶされては元も子もありません。
今の段階では、一つは感染症などが流行らない様、衛生面。もう一つは精神面でしっかりフォローしていくことが必要だと思います。
特に難しいのが後者です。私が聞いてきたところをまとめると、自分の命が保証されたら次は、“家が欲しい”“町が欲しい〟“仕事が欲しい〟。そして“生きるはり合いが欲しい〟というところです。今は故郷が押し流され、家もなく仕事もなく、家族とも別れ、この先が見えず不安な状態です。このストレスや不安を抱えた被災者の人たちが何とか耐えてやっていけるよう支援することが必要だと思います。
対症療法的な取り組みは、結っこや我々でも補完的な役割でお手伝いさせていただくことができると思います。
しかし、抜本的なものは今後のまちづくりところを含めて長期で考えていかねばならないと思いました。また、壊滅してしまった地域では、白紙,ゼロからの街の今後のあり方が考えられねばならなくなります。

私も今回、ずっと募金のお願いをし、現地にも行き、支援のあり方を模索してきました。
私たちができるのは今後、彼らの精神面でのストレスをどう最小限にしていくかということへのお手伝いではないかと思いました。

これからまた、私の周りの方々にも理解と支援をお願いさせていただきたいと思います。