今日は横浜大黒ふ頭に本日入港した「マリナー・オブ・ザ・シーズ」という大型クルーズ船の視察です。
総トン数14万トン、全長311m、マスト高63mということですが、わかりやすく言えば「東京-有楽町」間の長さ、14階建てのビルの高さです。
そして、このクラスの船には約3,000人もの乗客がいます。
昨年、クルーズ船が日本へ寄港した回数は1,203回で過去最高(速報値)。
入国した外国人は約41.6万人です。
アジアからのクルーズ船は横浜、神戸、博多などの主要港だけでなく、地方港湾(沖縄、九州、中四国)にも寄港し、地方経済の活性化に一役かっています。
ちなみに、今回視察した「マリナー・オブ・ザ・シーズ」のマスト63mはレインボーブリッジの55mを超えており、現在こうした大型船の接岸場所・設備が大きな課題になっています。
今回、国土交通省のみなさんと視察を企画した目的の一つは、大型クルーズ船が寄港するとはどういうことか、例えば、3000人が一度に上陸するとはどういうことかを体感することです。
3000人を迎える入管手続き、クルーズの外で待つ約100台もの(観光)バス。
これらを肌で感じることが、「保安」や「経済成長」への戦略を考える上で、とても重要だと考えています。
視察は、クルーズ船のCIQ現場と設備です。
CIQとは
税関(Customs)
出入国管理(Immigration)
検疫(Quarantine)
の総称で、今回は各現場の責任者から説明を受けました。
↑ 大型クルーズ船と乗客の下船を待つバスの列
↑ 船の出入り口を消毒するスタッフ
↑ 船のなかは外国ですので、入国手続きが必要
↑ 船内に入りました。
↑ 船内の説明をしてくださる船長。座らせていただいたのは船長の椅子
↑ 操縦室と接岸の操作をする機器
↑ 船首にあるヘリポート。写真右の透明の壁(板)は波よけのため。14階の高さまで波が来ることがあります
↑ スポーツジムとジャグジー
↑ バスケットボールコートとロッククライミング用の岩
↑ プール、パターゴルフのコース、写真下はローラースケートのコース
↑ チャペル。ここで挙式される方もいらっしゃるそうです。
↑ 生演奏を楽しめるバー
↑ カジノとラインダンスなどのショーを行う劇場
↑ ショッピングモールへ続く階段とモール
↑ CIQを待つ行列。約3,000人の乗客のCIQは、全員が下船するまで約2時間かかりました。その時間短縮によるサービス(おもてなし)向上とCIQで担保すべき安全(保安)の適切なバランスが何より大事だと感じました。
下船した乗客の皆さんは、待機していたバス(100台はいたでしょうか)で首都圏各地に向かいました。
ショッピング、観光、食事、温泉などのリラクゼーション・・・と、夕方の集合時間(18時)までにあわただしく過ごされるようです。
視察は6:30開始だったので大黒ふ頭に吹く風が身に染みました。
なんで国会関連日程って、いつもこんなに朝早いのでしょう・・・。
(レポート スタッフ【山】 写真:さかい学、スタッフ【山】)