三宅島視察を行って

2006年05月01日

■「環境破壊の恐ろしさを実感」

4月19 日(水)、衆議院災害対策特別委員会の12人の理事、委員が衆議院に集合し、市谷の防衛庁の建物の屋上にあるヘリポートからヘリコプターで三宅島へ向かい、復興状況の視察を行いました。

この時使用されたヘリコプターはCH47という型で、スタッフも入れて26人が乗り込みました。約一時間の飛行中、プロペラ音を遮断するためにヘッドホンの形の耳栓をしたまま全くの無言で乗るという珍しい経験をしました。

現地では、砂防ダム、避難施設、小学校、漁港などを説明していただきました。この視察で感じたことを何点か書かせてもらいます。

■ 自然の峻厳さ

三宅島には2ヶ所の二酸化硫黄の高濃度地区があります。特に東側の坪田高濃度地区がひどく、写真のように杉、ひのきは立ち枯れ、真白となり、硫黄に強いシダの仲間がかろうじて生えている状況で、今も人間が住めない状況です。中心部から吹き出る硫黄が風の流れで通る道がこの東側ということで被害がひどいわけです。

ところが、ここからわずか数キロ北へ回っただけで、景色が一変し、全く硫黄の影響を感じさせない緑が繁っているのです。もちろん人も住めます。私は何故かこの世界の違いに、容赦ない自然の厳しさを感じました。人間の力を越え、そして起きるべきことはやはりしっかりと起きるという大きな力を感じたきがします。

■ 人類が生存していける環境の確保

この高濃度地区では前述のように立ち枯れていく杉などの樹木がある一方、それらの足元で繁茂しているシダがあります。この地区において生存できない種もあれば生存できる種もある。地球にとって、どの種の生命体が生存できるかは、45億年の長さからいうと関係ないんだな、というのを今回強く感じました。別に人類でなくとも構わない。しかし、私たちにとっては、人類が生きていける環境でなくては困るのです。

今回の噴火は、大きな環境破壊を引き起こしました。そのため、島民は本土などへの避難を余儀なくされました。しかし、避難するところがあって良かった。もしこれが全世界的規模で起こったものだったら、逃げるところはないわけです。

その世界的環境破壊が今私たち人類の手で行われている。放射能の問題やオゾン層破壊の問題などがいい例ではないでしょうか?改めて環境の問題の重要性を感じました 。

■ 復興の難しさ

いつまた噴火するかわからない、いつ SO2 濃度が上がり避難しなければいけないかわからない、高齢化比率は上がる、観光客数は戻らない、自然破壊は残る、商売が成り立たないという悪条件の中で、しかしこの三宅島で住むんだという人が2900人以上戻ってきています。写真のように、 SO2 濃度の警報を示すパトライトや例えば学校の職員室の入り口に電光掲示板で濃度が出るようにしてある、すなわち いつどうなるともわからない中で、とにかく復興に向けて第一歩を踏み出さねばならないわけで、容易でないということをつくづく感じました。

やはり現地に立ってみるというのは大切なことです。今回の視察でも実感しました。これからも、できる限り足を運び生の声を聞いていきたいとおもいます。